読書バー・アルマージ
先日、1年以上ぶりに読書バー・アルマージに行ってきました。
残念ながら先週の土曜日で閉店してしまいましたが、思い出深いバーでした。
そもそもお酒を飲まない自分が、まさかバーに行くことになるとは思ってもみませんでした。
読書つながりでアルマージの存在を知り、連れてきてもらってからは、5、6年はお邪魔していたと思います。
アルマージには小説を中心に5000~6000冊くらい(もっとあるかな?)本があり、図書館のように借りることができました。
私も100冊くらいは借りたんじゃないかなと思います。
公共の図書館だと100人待ちの人気本でも、アルマージではすぐに借りられることもありました。
本の多くがお客さんからの寄贈本で、私も何冊か持って行ったことがあります。
コロナ禍で長らく営業できず、緊急事態宣言が明けてようやく営業再開。
しかし、再開と同時に閉店のお知らせが出ました。
営業の最終週に1日だけお邪魔しましたが、居心地の良い雰囲気は以前と変わらないものでした。
普段飲まないのに、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』の影響をモロに受けて電気ブラン(作中に出てくるのは偽電気ブラン)を飲みました。
氷と水で割り、超薄めでしたが、良い思い出ができました。
なじみのお客さん、初めて会うお客さん、そしてマスターとの何気ない話が本当に楽しかったです。
一部片付けられている棚があり、一抹の寂しさは感じましたが。
本当に楽しい時間をありがとうございました!
いつもビルの裏口から店に入っていましたが、それももうできなくなるのか。
寂しいですが、またどこかで人と本との出会いを見つけていきたいですね。
お取り寄せ
なかなか旅行に行けないご時世が続いています。
各地のグルメのお取り寄せをする方もいるのではないでしょうか。
私も最近、お取り寄せみたいなことをしました。
①阿波晩茶
阿波晩茶とは徳島県の那賀町相生地区や上勝町で生産されている乳酸発酵茶のことです。
徳島に行ったときにお土産として買ったのですが、独特の酸味がクセになる味でまた飲みたいなと思っていました。
いろいろネットで調べていたら、北海道で阿波晩茶を販売している方がいたので購入しました。
ちなみにこちらのサイト⇒TETOCHITOPA Online Store (stores.jp)
徳島の山奥で作られたお茶を北海道で飲めるというのは感慨深いですね。
②萩の月
宮城のお土産の定番と言えば萩の月ですね。
数日前、夜勤中にふと萩の月を思い出し、ネット注文しました⇒【公式】菓匠三全オンラインショップ (sanzen.co.jp)
萩の月は常温で食べるのはもちろん、冷やしても温めても美味しいそうです。
冷凍という食べ方もあるとのことです。
姉妹品の萩の調という萩の月のチョコレートバージョンのお菓子も気になりますね。
来週届くのが楽しみです。
③白い恋人ホワイトチョコレートドリンク
北海道のお土産の定番である白い恋人を製造している石屋製菓と森永乳業がコラボしたのがこのドリンク⇒白い恋人 ホワイトチョコレートドリンク | 飲料 | 商品紹介 | 森永乳業株式会社 (morinagamilk.co.jp)
全然くどさがなく、飲みやすかったですね。
スーパーやコンビニで普通に買えるのも良いですね(全国でも買えるようです)。
久しぶりに本家の白い恋人が食べたくなりました。
お取り寄せでほんの少しですが、旅に行った空気を感じることができました。
『お話、聞きます』/枚方バンダム
著者のバンダムさんは元お笑い芸人の方。
渋谷、原宿、新橋、横浜の路上で「お話ききます。無料」と書かれたボードを掲げ、道行く人の話をただ聞くという一風変わったことをされていました。
恋愛相談、人生の話、夢の話、テレビの話題、世間話など重い話から軽い話まで。時間の長短も人それぞれ。話をしに来る人も十人十色。
人の話を聞くとき、自分の経験や考えからアドバイスしたり、時には説教をしたりしたくなるものです。
しかし、バンダムさんはそっと背中を押す一言は言っても、アドバイスや説教はしません。
話をただ聞くというのは簡単なようでとてもエネルギーがいることだし、難しいことだと思います。
日々生きていると何かと「意味」や「答え」を求められることが多いなと感じます。
何か相談事があっても、すぐに意味を問われたり、結論を出されたりしがちですよね。
家族でも友達でも職場の人でもない、何の利害関係もない人と話をする機会って意外と少ないものです。
私もただ話を聞いてほしいことがあります。
趣味の話や、仕事の悩みとかいろいろです。
でも、なかなか吐き出せる場がないのです。
自分の話を聞いてほしいからこそ、人の話を聞く時間を少しでも作っていければ良いなと思います。
この本が出版されたのは2004年。2015年からは地元の大阪や京都に場所を移してお話聞きますの活動を続けられているようです(2020年はコロナの影響でほぼできなかったみたいです)。
15年以上ぶりに読み返しましたが、今読んでも全然違和感がないです。
時代は進化しても、物事の本質は何も変わっていないのかもしれませんね。
『夜明けのすべて』/瀬尾まいこ
物語の主人公は28歳の女性・藤沢さんと25歳の男性・山添君。
2人は同じ会社の同僚です。
藤沢さんはPMS(月経前症候群)、山添君はパニック障害を抱えています。
それぞれ名前は知っているけど、当事者じゃないとなかなか理解しにくい障害だと思います。
2人の唯一の共通点は上記の障害の影響で前職を辞めているということです。
藤沢さんは月に1回はPMSによるイライラから爆発してしまい、職場に居づらくなってしまい退職。
山添君はパニック障害の発作前は仕事ができて、上司・友人・彼女などにも恵まれた生活を送っていましたが、発作がきっかけで仕事を辞めて引きこもってしまいました。
そんな2人は徐々にお互いの障害を理解し合っていきます。
イライラや発作が起きるタイミングや対処法がなんとなくわかってきて、お互いに自然と助け合っていくのです。
恋人や友人や家族とは違うのに、不思議と心を許しあえる関係なのが良いですね。
また、職場の理解がある環境も良いです。
会社の規模は小さいのですが、のんびりとした雰囲気で爆発や発作が起こってもそれを受け入れてくれます。
体調が悪かったらいつでも休んで良いし、誰かが休んでも自然とカバーし合える環境が素敵ですね。
何かと障害を排除する社会ですが、こうやって余裕を持って受け入れてくれる環境があるのは良いですね。
何でも受け入れるのは難しいですが、受け入れられるものは自分も無理のない範囲で受け入れていきたいなと思います。
瀬尾さんの小説は温かみのあるものが多く、安心して読めるのでオススメです。
2021年の挨拶
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今日は今年初のオンライン読書会に参加しました。
常連の方、久しぶりの方、初めてお話しする方、北海道以外の方と楽しくコミュニケーションをとることができました。
本を介して話をすることは何気ないことのようで、非常に貴重なことだと思います。
リアルの読書会も待ち遠しいですが、コロナが落ち着くまで気長にそのときを待ちたいと思います。
あと、今年は旅行に行きたいですね。
早く行ける環境になってほしいですね。
最近、羊文学というバンドの『あいまいでいいよ』という曲がお気に入りです。
「あいまいでいいよ 本当のことは後回しで 忘れちゃおうよ」という歌詞が好きです。
肩肘張りすぎずにたまにはこんな気持ちになってもいいんじゃないかと思います。
2021年もあせらずゆっくりいきましょう~。
津野米咲を偲ぶ
先月、赤い公園のギター・津野米咲の訃報を聞き衝撃を受けました。
赤い公園は2年前に新ボーカルを迎えて、今年現体制後初めてのアルバムを発売。
今月には新曲がリリースされ、まさにこれからという時でした。
津野米咲はバンドリーダーとしてバンドの楽曲の作詞作曲を手がける中心的存在でした。
また、他のアーティストへの楽曲提供も行っており、
代表的な作品だと、SMAPの『joy』やモーニング娘。の『泡沫サタデーナイト』などがあります。
個人的には鈴木愛理の『光の方へ』や南波志帆の『月曜9時のおままごと』が好きです。
津野さんは毎週ラジオをやってきて、自分もリスナーとしてメールを送っていました(時々採用してもらってました)。
亡くなる前の週も普通にラジオをやっていたし、2日前の別番組の収録(オンエアは亡くなった翌日)でも変わった様子はなかったんですよね。
訃報が伝えられた当日はひたすらTwitterで津野さんを偲ぶツイートを見ていました。
それを見ながらこんなに多くの人たちに愛されていたんだなあと思いました。
赤い公園の代表曲はラジオのことを歌った『NOW ON AIR』でしょう。
最近のお気に入りは最新アルバムに収録されている『夜の公園』ですかね。
昨年のライジングサンで頼もしくなった新ボーカル・石野理子を満足そうに見ながらギターを弾く津野さんの姿が印象的でした。
最後に見たのは8月の配信ライブかあ。
もうライブで津野さんの姿が見られないのは非常に残念ですね。
今後のことは残ったメンバーが決めることですし、その意思を尊重したいと思います。
個人的にはこれからも赤い公園は続いていってほしいというのが正直な気持ちです。
これからも赤い公園の音楽を、津野米咲が作った音楽を大事に聴き続けていきたいと思います。
本当に良いバンドです!
こんなきっかけですが、知らない方にも聴いてほしいなと思います!